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『密輸1970』 

私がめっちゃ好きだった5~60年代の東宝のプログラム・ピクチャー、『暗黒街の弾痕』とか『怒涛一万浬』とか『紅の海』とか、弱い立場の主人公たちが権力者に追い込まれつつも機知と度胸と連帯によって勝利を得て晴れやかに終わる作品群の進化系が、女性たちを主人公にして最良の形で見られるなんてという感慨で胸がいっぱいです。もう好きにならざるを得ない、キム・ヘスかっこよすぎて佐藤允みたいだったもん、裏をかいてくトリッキーな戦い方といい度胸の良さといい。逆になんで日本映画こっちに進化しなかった。

キム・ヘスもコ・ミンシもおそらく意図的にオーバーアクト気味のところがさらにプログラム・ピクチャーっぽかったんだけど、二人とも匙加減の上手さで大げさとは逆の溌剌とした魅力になっててすごくよかった。ジンスク役のヨム・ジョンアの苦悩との良い対比になってたし、だからこそ最後の舵を取るジンスクの笑顔が眩しくて。

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