私は前にも書いたんですが、10年ほど映画見られない本も読めない環境にいて、映画館に行けるようになったの夫が亡くなってからで、久しぶりに見た韓国映画が『タクシー運転手』ではちゃめちゃに感動して、その歴史に連なる映画ということで『1987』を歴史の知識も俳優の知識もほぼないままで見たので(ユ・ヘジンさん二度目まして、あとソル・ギョングは『ペパーミント・キャンディー』を映画館で見てたので知ってるくらい)、暗闇から『第三の男』のハリー・ライムみたいな現れ方した人がとんでもなくキラキラしていて度肝を抜かれてしまった、というのがカン・ドンウォンとの出会いなんですよねー。当然スターだってこと知らなくて、それでクライマックスの入魂の演技に胸撃たれて(本当に撃たれてって感じです)、それから現世で一番好きくらいになってしまった……。
『1987』は物語がキム・テリ演じる一人の女性に収れんされていくところも大好きで、ラストシーンが今まで見た中で一番胸に沁みた、私にとってものすごく大切な映画です。いやー、生き延びてこの映画に出会えてよかった枠第一位!