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植民地主義やその延長にある国家/地域間の不均衡を前提とした、学問知や美術展といった制度化された営為による一方的な解釈を通じた偏見、既存概念への落とし込み、自民族中心的な歴史叙述は、それが権威化され社会化すると言う意味において批判されるべきだ。しかし一方で例えば「あなた方のコーンロウと私たちのコーンロウは違う」というように文化の伝播とそれに伴う変質は前述の文化的なスポイルと全くイコールなわけではないという話ですよね。

しかし天重さんが言及するように文化伝播とそれに伴う変質すら批判されるようになり、下の図のごとく一種の集団的な知的財産権を想定した批判概念として"Cultural Appropriation"の言葉が使われるようになってきている。しかしそのような文化のルーツに基づく集団的な権利を想定することは現実的に難しく、かつ文化の発展という観点からも望ましくないという論点があると。

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