9月3日、NVIDIA株は9.5%下落。1銘柄として過去最大の2789億ドル(約40兆5460億円)が消えた。NVIDIAには反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いもかかる。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-03/SJ98BFT1UM0W00
AIへの過剰な期待を警告する声が、株下落の大きなきっかけとなった。
JPモルガン・アセット・マネジメント(JPAM)とブラックロック・インベストメント・インスティテュート(BII)は、「AIが世界経済を刷新する」との見通しは遠いとの見方を示し「テクノロジー以外の企業からのAIサービス需要が増加し始めない限りAIへの支出は正当化されない」と警告。
感想:AIへの異常な投資の背後には、シリコンバレーエコシステムが持つ、テクノロジーとカリスマ経営者を称揚する文化がある。
だが、AIが実体経済を改善させている証拠は乏しい。経済、投資の常識では今のAIへの期待を正当化できない。つまり、このままではバブル崩壊は必然となる。
テック企業は、バブル崩壊の前に「なにかすごいAI技術」を世に出そうとするだろう。だが、今のやり方——ニューラルネットワークモデルTransformerに大量かつマルチモーダルのデータを食べさせ学習——による性能向上は頭打ち。別のやり方の成果を短期で出せるかが分かれ目。