都知事選について。
「石丸候補がSNSで支持を集めた」という現象の研究が必要と感じました。
SNSといっても、影響力が大きかったのはTwitterよりもTikTokやYouTubeだった言われています。この見方が妥当かどうかも含め、研究を期待。維新の台頭、さらには世界的な極右の台頭とシンクロしている可能性も。
私自身は、今回は蓮舫候補を支持しました。若者への経済的支援、水道料金滞納による給水停止への異議申し立て(「停止より福祉につなげよう」)など、人権擁護の観点を明確に打ち出していたのは、蓮舫候補だけだったからです。
なので結果は残念ですが、同時に蓮舫候補の「諦めないでください」という言葉も受け止めたいと思います。
(続く
選挙戦を振り返って「蓮舫候補に欠けていたもの」をあえて探すならば——経済政策、成長戦略ではないでしょうか。
富の再配分は非常に重要ですが、同時に成長戦略を打ち出せていたら?
例えば、蓮舫候補の「神宮外苑再開発方針を都民の投票で決めよう」という主張は正当だと思います。ただし、それと同時に「現状の再開発案よりも、より人々が経済的に豊かになる案」を打ち出せていたなら? 現職の都知事が続投するよりも、人々がより「豊かになれる」と思えるビジョンを提示すれば、結果は違ったかもしれません。
SDGs(持続的な開発目標)は人権擁護と経済成長の両立を目指します。今後の政治では、富の再配分と、全員が豊かになることを両立させる発想が必要ではないかと考えています。