「『Plurality(多元性)』とは、『意見の衝突』を、この社会で共に創造し進歩するためのエネルギーにするということです。意見が食い違ったときに、お互いに攻撃し合うのではなく、論争に合意を形成できるような技術を持っているかどうかが重要です」
「もしも全員が同じ場所、同じ起点から同じ方向で物事を見たら、ひとつの角度でしか物事が見えません。多くの違う角度があるという多様性があってこそ、民主主義を前進させられるのです」
補足:
記事中には言及がないが、オードリー・タンが共著で執筆したPlurarityの本の日本語版が今年中には出る見込みという。また原文はCCライセンスで公開されている。
https://github.com/nishio/plurality-japanese/tree/autotrans/contents/english
感想:
Plurarityは、民主主義を成立させる不可欠なもの(必要十分条件)である。立法府の議論でも、行政でも、司法でも、そして技術コミュニティでも、「Plurarity=平等で異質な他者と出会える可能性を保つこと」は重要だ。Plurarityの破壊は民主主義の破壊であり、人間性の破壊だからだ。
特にオープンソースの技術コミュニティがPlurarityに関心を持ち、民主主義に貢献できるプロダクトやサービスに反映してくれることを期待している。
訂正 Plurarity→Plurality (ごめんなさい!)