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ユリア・エブナー「現代は“デジタル中世”、このままでは非常に危険だ」
courrier.jp/news/archives/3344

感想:
反フェミニズム、反トランスジェンダー、反ワクチン、Qアノン……(日本だと「暇アノン」も)。これらの陰謀論や偏った思想は、Woke(政治的に正しすぎる文化)への反発だけでなく、経済的不平等の不満のはけ口にもなっている。

陰謀論など「周縁」のアイデアの拡散を、大手SNSやTelegramも支援してしまっている。テクノロジーが作り出す暗黒時代、それが「デジタル中世」の意味だ。

何回か書いた話だが、人には「理解する苦痛を避ける」傾向がある。「政治的正しさ」とは、つまり脱家父長制、脱植民地主義、脱差別を認めること。多くの男性にとって、白人にとって、富豪にとって、これは「自分が搾取する側、差別する側にいる」と理解する苦痛を伴う。これが「Wokeへの反発」の正体だ。

私は、「苦痛は必要だ」と思っている。それは注射の針の痛みのようなもので、必要な痛みだ。みんなで注射を打ちましょう。
(続く

資料:記事の要旨

- 2020年代はデジタル中世、暗黒時代の始まり
- 根拠のない作り話しが台頭。これは啓蒙主義の正反対、危険な道だ
- "Woke"(政治的に"正しすぎる"文化)への反発と、経済的不平等への反発が周縁のアイデアを勢いづかせている。反フェミニズム、反LGBT、反ワクチンなど。
- 右派は政治的に正しくないジョークをミームとして使いこなす。だが、左派が人権を守った洗練されたジョークを作り広めることは、より難しい
- Telegramは、いまや誤った情報や陰謀論、過激主義者のコンテンツを広めるための信じられないほど強力な手段
- 大手SNSには大きな責任がある。陰謀論やフェイクニュースをアルゴリズムで拡散しない工夫が必要
- 戦争や病気に加え、こんにち起こっているのは、ハイテクノロジーによる混乱。こうした複合的な要因の組み合わせは、これまでに私たちが経験したことがないもの

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