【その3】人権か、国家か
私は、どちらかといえば保守派です(革命を志向するより、漸進的な改善の方が苦痛が少なく好ましいと考えています)。
しかし国家を人権より上位に置くウルトラナショナリズム(極端な国家主義)は否定します。
国家の目的は、住む人の人権を守り人権状況を向上すること。国家の伝統やら秩序やらのために人権を侵害するのは本末転倒で主権在民の原則に反する。
ただし、治安維持や安全保障の言葉は人権の言葉から乖離しており、人権侵害に結びつく結論を導きやすい。(ガザのイスラエル軍の言葉を思い返してみるといい)
この分野の言葉のアップデートが必要だと思ってます。その観点で緒方貞子、アマルティア・センが提唱した「人間の安全保障」は重要。
治安維持や安全保障も、その究極の目的は「人々を守る」ことです。
現状、人権侵害を行う最大の団体は軍、治安維持部隊、法執行機関なので、この分野の「言葉と思考のアップデート」が文明の進化に必要だと考えています。