(何ヶ月か前に書いたゆる〜いメモをお焚き上げ)
多くの日本人は、自分の尊厳、人権をないがしろにされてきた経験を持っている。人権も自由と平等も、すぐ破られる建前にすぎない、と思っている人もいるだろう。現実が辛いので、ネット人格では好きな事だけをしたいと思っている人もいるだろう。
しかし。日本に労働基準法がない時代、普通選挙がない時代、人々はもっと過酷な環境に生きていた。イライラするほどゆっくりとだが、人権という建前は世の中を「コツコツ」と変えてきた。ときおりバックラッシュで「ドカン」と状況が悪くなるのだが。
人権とは建前だ。人権とは概念だ。だからいいんだ。
抽象的・哲学的な思考から生まれた概念だからこそ、歴史的背景が違う人たちが人権を理解し受け入れることができる。1948年に世界人権宣言が採択されてから75年。ちょっとずつ、少しずつ、ゆっくりとではあるが、人権は世界を変えてきた。
人はみな平等な尊厳を持ち、差別されない権利を持つ。私たちの人権と、世界中の人たちの人権はつながっている。
追記:この文章を書いた後、巨大な「ドカン」の人権バックラッシュであるガザ虐殺が起きた。世界は不公平だ。それを言語化し、正していこうと思い考えること、声を上げることの重要性を思う。