BBCの記事。英国のデータ調査企業Logicallyによれば、中国政府と国営メディアは1月いらい処理水放出をターゲットとした組織的な偽情報(言葉の吟味に関しては後述)キャンペーンを展開してきた。国営メディアはFacebookやInstagramで英語、ドイツ語、クメール語など複数の国や言語で処理水放出のリスクについて免責事項なしの有料広告を掲載している。
https://www.bbc.com/news/world-asia-66667291
注意点:記事は中国発の「偽情報(disinformation)」と表現する。だが記事の締めは「科学界でも意見が分かれている。放射線レベルが低すぎて危険性はないと言う人もいれば、もっと研究が必要だと言う人もいる」と両論併記スタイルだ。混乱している。「偽情報」でなく「科学的な議論がある情報」の可能性もある。今後の展開を注意して見ていく必要があるだろう。
感想:
中国発の情報には2種類あるのかもしれない。中国政府発表の文書を見る限り、中国がALPS処理水放出を非難する言説は(日本にとって困ったことに)注意深く組み立てられており筋が通っている。ただし、記事によれば民衆の怒りをかきたてる別の種類の情報(偽情報)を意図的に拡散している疑いがある。もしそうなら検証されるべきだ。