「人々が憎しみに頑なにしがみつく理由のひとつは、憎しみがなくなれば、痛みと向き合わざるを得なくなると感じるからだろう」‐ ジェイムズ・ボールドウィン(米国の作家、人権活動家)
原文
“I imagine one of the reasons people cling to their hates so stubbornly is because they sense, once hate is gone, they will be forced to deal with pain.”
感想:自分達の差別を認める"ささやかな痛み"を共有できない人々は、憎しみで痛みを忘れようとする。
差別される側の大きな痛みと危険に比べれば、ほんとうに"ささやかな"痛みなのだけれども。
人権を知ることは、"ささやかな痛み"を共有すること。 [参照]
参照した元ポストの趣旨としては、Alternative facts(もう一つの事実)で論点をずらす方向の話でした。
トランプ政権の時に定着した言葉だけど、日本でも多数のAlternative facts事例が出ていると思われます。
「Alternative factsを流布して、何が本当か分からなくする」ことも極右の戦術のひとつ。しかし、それによって出現した事実を尊重しない混乱した社会は、まったく持続的ではないと思うんだよな。かつての大本営発表が敗戦フラグだったように。