Kelly, K. Dennis and William J. Chambliss. (1966) “Status Consistency and Political Attitudes,” American Sociological Review, Vol.31, No.3, pp.375-82.

〈Abstract〉
「地位の一貫性と政治的態度の間の関係に関わる研究と理論は、あい矛盾する示唆を生み出してきた。ここで報告する研究は、これら矛盾する示唆の性質を特定化し、それらを経験的に評価しようとする試みである。シアトル在住者の標本からの質問紙回答は、地位の一貫性が、社会階級とマイノリティ集団のメンバーシップの諸変数ほどには、政治的態度を予測するものとして良くないことを示している」p.375.

「<リベラリズムの諸次元>…レンスキはリベラリズムを、あたかも一次元的概念であるかのように扱っている。すなわち、人はたくさんのアイテムに関して、リベラルであるか保守的であるかのいずれかであると仮定している。しかしながら、あるイシューではリベラルだが他のイシューでは保守的であるかということもあり得る。…レンスキもケンケルもともに、経済的リベラリズムに関連するイシューのみを用いた。もしリプセットの解釈が正しければ、用いられるリベラリズムの次元が異なれば得られる結果も異なることが示唆される」p.375.

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「<地位の一貫性ーー知覚と事実> 地位の一貫性が、行為者が実際にどれくらい非一貫的な地位を占めているかにかかわりなく、その人がどれくらい非一貫性を知覚しているかに応じてのみ、政治的態度にインパクトを持つことはあり得る。それゆえ、ある人の地位の非一貫性の知覚が、地位の非一貫性という客観的事実と比べて、どれくらい政治的態度を決定づけているのかを調べることは本質的である」p.376.

「ある人の市民権と市民的自由に関するリベラリズムが、その人の福祉イシューに関するリベラリズムからは全く予測できないことは特に明白である」p.379.

「表5のデータは、知覚された非一貫性が実際の非一貫性よりも、態度を良く予測しないことを示す」pp.380-1.

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