「<リベラリズムの諸次元>…レンスキはリベラリズムを、あたかも一次元的概念であるかのように扱っている。すなわち、人はたくさんのアイテムに関して、リベラルであるか保守的であるかのいずれかであると仮定している。しかしながら、あるイシューではリベラルだが他のイシューでは保守的であるかということもあり得る。…レンスキもケンケルもともに、経済的リベラリズムに関連するイシューのみを用いた。もしリプセットの解釈が正しければ、用いられるリベラリズムの次元が異なれば得られる結果も異なることが示唆される」p.375.
「<地位の一貫性ーー知覚と事実> 地位の一貫性が、行為者が実際にどれくらい非一貫的な地位を占めているかにかかわりなく、その人がどれくらい非一貫性を知覚しているかに応じてのみ、政治的態度にインパクトを持つことはあり得る。それゆえ、ある人の地位の非一貫性の知覚が、地位の非一貫性という客観的事実と比べて、どれくらい政治的態度を決定づけているのかを調べることは本質的である」p.376.