〈Abstract〉
「本論文では、地位の非一貫性が政治的リベラリズムとリンクしているという仮説を検証すべくオーストラリアのデータが用いられる。地位の非一貫性はここでは、2つの異なるやり方で操作的に定義される。すなわち、(1) レンスキのオリジナルな手続きに従ったスコアとして、(2) 地位カテゴリーの特定化された結合として。行動研究にとって地位の非一貫性は、一般化されたスコアよりもむしろ特定の地位カテゴリーの間の交互作用の観点でより良く知覚されるので、代替的な統計モデルの説明力を予測するためにはダミー変数を持つ回帰分析法が用いられる。地位の非一貫性は一般に、投票行動には何ら明白な効果を持たないが、特定のタイプの非一貫性は効果を持つ」p.989.
「おそらく地位の非一貫性は、最も異なる評価をされる地位が達成地位よりもむしろ帰属地位であるような社会において個人にとって最もストレスフルであり、そして、ストレスを減らすメカニズムが概ね効果的でない時にーーその特に顕著な例は人種−エスニックな地位であるーー地位の非一貫性は帰属的で、目に見えて、そして不可逆である」p.1000.