国会改革と一言で言っても方向性は様々。
巷で言われているような、あくまで現状維持、行政マンの労働時間だけを削減するようなものもあれば、国会それ自体の機能を見直す抜本的なものもある。
現状の国政は、国会審議をシナリオのある発表会とし、ギャラリーに見せることで民意を喚起するものだが、そもそも国会を見ることにリソースを割く人間が少ない、それを良いことにテレビ報道が国会のやりとりをフィルタリングしたり切り取りで事実を曲げたり、政府与党への批判を和らげたりしている。
なので、マスメディアのフィルターによってギャラリーによるジャッジが機能していない。
ゆえに事前通告ありの国会審議は大臣を担当する能力の無い人材に大臣を務めさせるだけの、マイナスの効果しかない制度になっている。