トマ・ピケティ原作/クレール・アレ&バンジャマン・アダム/広野和美訳『マンガで読む 資本とイデオロギー』(みすず書房、2024)読了。
ジョセフ・ヒース/栗原百代訳『資本主義が嫌いな人のための経済学』(NTT出版、2012)の歴史性のなさで読後が気持ち悪すぎたので、ピケティの本を。資本主義の歴史がざっくり読めて、復習になる。ヒース論は、ざっくり言えば「平等で皆が貧しいより、不平等でも総体として経済成長できればいい」というもので、だが、底上げもされてないよね、という話がピケティ論にはある。
資本主義を超克するにはまだまだ課題が多いし、ピケティ案はヒース論から行くと人々の善良性を信じすぎているとも思った。両方を読んでおけて良かったと思う。
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