ビーズソファの製造・販売を行う「Yogibo(ヨギボー)」(大阪市中央区)の当時の社長(現会長)からパワーハラスメントを受けたなどとして、男性社員が同社と会長を相手取り、1180万円超の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが24日、分かった。
訴状によると、男性は米国での商談などの際に社長らの通訳を務め、5年9月の約1カ月間の米国出張の際に、男性が社長の発言を聞き返したり、社長のジョークに気づかず、米国メンバーが笑わなかったりしたことに対し、「俺のリズムを崩した罪はでかい」などと叱責。断続的に未明まで及んだ。
男性は翌日に体調不良を訴え、帰国して適応障害と診断された。社長は帰国を希望した男性に、LINE(ライン)を通じて「仕事の途中放棄は重罪」と指摘。男性は会社からも「職場放棄」を理由とした懲戒処分を受けたほか、直前の1カ月間には月160時間を超える時間外労働もあったと訴えている。
ヨギボーは会社ホームページで「ストレスの無い社会を実現する」を理念として掲げ、社内文化を「働いて幸せを感じるような会社でありたい」と説明している。
https://www.sankei.com/article/20241024-KZFU2PTSXFNX5E3REKHVUROTFM/