出先でふらりと寄った本屋で装丁に一目惚れして買った滝口悠生『長い一日』がとてもよかった。気づいたら読み終えてしまっていた。日記のような、エッセイのような感じで淡々と日々が綴られていくのかと思いきや、語る人物や視点が目眩く入れ替わり、気づけばいつのまにか自分も小説の中に放り込まれているような、不思議な読感の小説だった。語り手や登場人物の気持ちだったり詳細に語られる情景が身体の中を川の流れのように巡ってくる。この作者の本をもっと読んでみたいと思った。 #読書
流行り病で明日から宿泊療養となり、持っていく本を決めあぐねている。『オーバーストーリー』を読み切る!というつもりでいたが、自分が背伸びして買った積読本を修行のつもりで持っていくというのも面白いなと思う。
自分の文章の下手さを言語化できない。ということは感動した本や文章についても言語化できていないということではないか。。と淋しくなってきた。