角田文衛『日本の女性名―歴史的展望』を引き続き読んでる。江戸時代の章に入って将軍家、武家の節を読んでいる間はずっとうっすらしんどく(公家は良くも悪くも印象に無い)、歌人や漢詩人、俳人等の節になってふいに息苦しさがなくなったと思いきや、庶民の節に移ってまたイヤな空気が漂い始めてきた。家父長制しんどい~。

本題は「名前」なので、個々人の生涯についてそれほど詳しく述べられている訳ではない。じゃ何がしんどいかというと、武家等の女性は専ら、誰の娘か妻か妾か母親か…といった「家長との関係」で語られること。歌人等の場合どういった作風だったか、どういう作品を残したかといったその人自身のことが述べられているので息苦しくないんだと思う

読んでる最中は愚痴ってばかりでしたが、それは世のミソジニーに腹を立てていたのであってこちらの本そのものは大変な名著だと思います
添付写真は、付箋を付けまくっていたら(私物なのでご安心ください)友人に「その辞書みたいなのは何?」と聞かれたその本

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