文庫版「天球儀の海」感想
キャラ文庫から復刊!ということでひさしぶりに読みました
坊っちゃんの希への気持ちを知ってるから冷静に読めたけど、(旧版では)シリーズ1作目なのにかなりえぐい展開だなあとあらためて思った
希が抵抗してないけど和姦じゃない・坊っちゃんがめちゃめちゃつらくあたってくる・ようやくくっつくか……?ってところで手首切り落とされる・坊っちゃんが特攻にいく
その後再会してハッピーエンドになるとは思えないほど打ちのめしてくる……初読だとどうあがいてもBLゲのBADエンドだよ……
でもめちゃくちゃしんどかったからこそ、小倉で再会してからの平和な日々がいとおしくてたまらないんだよなあ
再会して即同棲が始まるわけで、きっと2nd初夜があっただろうからそこが読みたくて暴れそう
尾上先生の文章はモチーフの使い方が非常に上手くて、キャラの心情とリンクさせたり思い出に寄り添ったり、すごく印象に残るとしみじみした
ジャノヒゲの実、トンボ玉、ルリビタキ、そしてシリウス
もちろん「天球儀」も「海」も冒頭の出会い回想のシーンで出てきて、そして終盤にもきちんと回収してくれるていねいさが好き
大好きシリーズが絶版を乗り越えて復刊&電子書籍化してくれたので、おすすめしていこうと思います