鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 感想
戦争と国の縮図である村をゲゲ郎と水木がぶっ壊す話……なのだけど、ゲゲ郎たちは破壊が精一杯で結局救いたい人らを救えず、ヒーローにはなれなかったんだなあ
禍根を断ち切る力を次代に受け継がせた結末は、正直なところちょっと悔しい……子どもには親を含めた過去の因果に縛られず、自由に生きてほしいのよ
あと鬼太郎の母も結局子を産む母としての役割が強くなってしまって、それはたしかに未来に種族が続くためには必要なことなんだけど、産むこと以外に女性が持つだろう力や幸福を描いてほしかった
というか、力を持たない者も踏みつけられずにいられる世界が見れたら、私にとっての本当のハッピーエンドだったかもしれない
でも反戦含めて現在もなお続く社会問題などに対するメッセージ性が強く、かつとてもストレートに響いて、そういう主張をとっかかりやすいエンタメでみせてくれたっていう事実は快挙だと思う
好きなシーンは高いところのテラス?でゲゲ郎が長田率いるなんとか衆と凶骨と戦うところ!線をわざとゆらゆら描いてるのか、スピード感と臨場感がたまらなかった
文句というか願望を詰めた感想になったけど、総括としてはおもしろかった!と自信持って言えます
ところで鎧飾りの鼻に指突っ込んで隠し扉開けるの笑っちゃったね
#感想 #映画