コードネーム:ドッペルゲンガーのネタバレ クララ 

クララ、生死に対してどこまでも興味の薄い男だった クララにとって必要なのは死のその"瞬間"だけで、そういう意味じゃあうちの中でもイチ、ニを争うくらいの刹那的なやつだったのかもしれない しれっとした顔して根本的にぶっ壊れてる

俺は殺すことが(正確には死の瞬間に立ち会うことが)好き、梅莉乃はそのあとの死体が好き

クララにしてみれば、利害の一致したいい相棒だったと思う
ただひとつ予想外だったのは、梅莉乃さんが「自分たちの個人的な関係値が、死によって終わることを惜しんだ」こと
もちろんクララもクララなりの愛着を持っているけど、土台にしているのはけっこービジネスライクな関係で、梅莉乃さんもそうなんだろうと思っていたというか……

ああここで死んで終わりか、とサクッと考えてたのに、梅莉乃さんが惜しんでくれて、ふっと人らしい感情が出てしまった
それが「がんばって生きてね」という他人事のような、相手を慮っているようないないような言葉になったんだと思う
こんな非現実的なことが起こる得る世界なら、もし梅莉乃が今度こそ死ぬ瞬間には幽霊でもなんでもいいから立ち会いたいなという未練も、このとき生まれた

フォロー

コードネーム:ドッペルゲンガーのネタバレ クララ 

梅莉乃さんがくれた人間的な感情に、何かしらの人間的な感情を返さなきゃ、と思ったのは事実
実際梅莉乃がこの先を生きていくのか、耐えきれず死ぬのかはクララが関与することじゃないので、自由にしてほしいんだけど

梅莉乃さんは、本を正せば"生"という概念そのもののことは好きなんだろうなと昨日思った
死体愛好家というHOではあるけど、生前の美をそのままに留めて愛でたいという願望は、"生"に美しさを見出していることの裏返しとも言えるかなっていう解釈で

梅莉乃さん、もしこのまま生きるとして、元の姿に戻って、不老の力を手に入れられたらいいね
自分の想う最高の姿を手に入れて生きるのが、あなたにとっての幸せなんだろう

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。