【名付けの話】ニ十路玄門と雪門 長いから畳
にそじ はると / にそじ ゆきと
双子の兄弟。黒髪金目の玄門が兄。白髪金目の雪門が弟。
「ニ十(ニソ)」は、ニ鼠(ニソ)と二重(ニジュウ)のダブルミーニング。二重は双子をあらわす。
ニ鼠は仏教用語で、昼夜や日月のたとえである白・黒二匹のねずみ。「黒白ニ鼠のたとえ」や、それをもとにした「二鼠藤を噛む」ということわざに登場する。
人の命ははかなく、刻々と死に近づいている=諸行無常と、その中にありながら目先の快楽に溺れてしまう人間の愚かさが主題のお話。
「玄」と「雪」は黒と白、二鼠になぞらえて。
「路」は道、「門」は門出。探索者としての二鼠の門出と、その道行き。
名付けのテーマは「探索者としてのこれからの人生」みたいなところで、「死出の道行き」を意識しながらつけた。