映画「夜明けのすべて」見た。パニック障害だと診断された頃に友人から紹介されて原作を読み、著者である瀬尾まいこさんの実体験に基づいたストーリーからいろいろな気付きを得られたり腑に落ちたりした思い出深い作品だったのもあって、映画版はかなりビミョーに感じた。原作にはないオリジナル要素を入れるのはいいとして、パニック障害の症状やしんどさについての具体的な描写は冒頭30分くらいでササッと触れるのみで、その後は「みんなそれぞれつらいよね、助け合って生きようね」みたいな、凡庸なスローガンに急ぎ足で収斂していく感じに抵抗感を覚えずにはいられなかった。パニック障害のキャラクターが出てくる作品なんて探しても探してもぜんぜん見つからないのに。本当に残念。

こんにちは。
私もみんなが褒めるほど全然好きではないのですが、
ラストのプラネタリウムが示すものがおそらく映画館で見る映画の体験と重ねているのだとすれば、プラネタリウム≒映画館には入れない山添くんにとっての映画の役割とはなんだろう、みたいな凄く暗い気持ちになってしまいました。(メディア化のメディアそのものと当事者の相性など

こんにちは! あー、その視点では見れていなかったです。他者の不在による距離をどのように埋められるか、そこでメディアはどのような役割が与えられるか、またその限界はどこにあるのか……みたいな考えはあったのかもしれませんが、そんなエクスキューズを組み込むくらいだったら、もっとパニック障害やPMSで苦しむ当事者の目線に立ったり、当事者をエンパワメントするような作り方をしたりしてほしかったなあ〜。

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あ、うまく書けてなくて申し訳ないのですが、
そのメディアの視点がエクスキューズになっているという意味ではなくて、
こんなシーンがある時点でこの映画は山添くんが見る=届けることを諦めているし、諦めを認めてしまっているなぁ、という風に考えたという意味でした。
個人的には、原作からそうであるからある程度は仕方ないのですが、映像になると「仕事を見つけることこそ1番大変なんだけどなぁ」という省略への戸惑いが余計に顕著になりました。

ああ! うまく読み取れられておらずすみません。あくまで大衆に向けた作品として割り切って作られているのだろうなあ、ということですかね。
美容室などに行き清潔感を保つ、公共交通機関を利用する、面接を受けるなどなど、職を得るにあたってのハードルがとにかく多くて苦労しますよね。

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