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【文喫トークイベント"自分自身を説明すること"選書②】
『怪盗クイーンはサーカスがお好き』/はやみねかおる
登場人物の性別が分からないことについて、そしてその人の「本当」の性別(なんて嫌な言葉の使い方でしょうか)が作中で特に言及されないことが、とんでもなく素敵なことだと気付いたのは最近のことである。小学生でこの本に初めて出会った時は衝撃的で、本のなかで華麗に活躍する怪盗クイーンに本気で惚れたし、僕もこうなりたかった。自分のための言葉を見つける前の、僕のイメージの世界を構築してくれた物語。
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