ストレイドッグはまじでやばいよな……ニコール・キッドマンめちゃいい まずニコール・キッドマン自体がかっこいいのに、脚本もいい メイクもいい ぶっちゃけ言ってしまえば「男主人公でなら百万本見た」みたいなど直球のハードボイルドうっとり破滅の世界みたいな話だけど、それをそのまんまおばちゃんにやらせるというさ……家庭は壊す、恋人は死なす、自分の人生はなげうつ もう爽快 痛快ですよ

冨樫が「人間は誰でもそれぞれに壊せるものを持ってる」って表現してたけど、多分そういうことなんだよな……これまでのフィクションの歴史の中で、男にしか与えられてこなかった、女から奪われ続けてきた種類の「破壊の力」を、あえて女に与えた映画なんだよな……だから「すごい傑作」とか「映画史に残る」とかではなく、ただ消費され、この時代の中で消えていくつたない映画の一本だが、多分女性史の中では重要な一本

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いみじくも「壊せるもの」という言い方は、まさに「特権側」の言い分で、「壊すことが可能であるほどの格差」があってこその話 力を持てる側の見方なんだよね
それを、男から女に移すことに意味がある そこに「眼を見張るほどの凶暴性 獣性 破滅性」を描き出すことで「は? 男がやっても同じですが???? 女がやったらなんでそんなにびっくりするんです????」って言える という意味での「痛快さ」があるわけ だから、決して「壊す女かっけーーー」じゃねえのよ それをよく分かって作ってるのよこの映画は

「壊すことの残虐さ惨めさ愚かさを、女が主体でやることでオロオロしてしまうみなさーーーーーんwwwという嫌味という意味での」痛快さ なわけです

だから正直見終わって爽快さがあるかといったら皆無 面白いかというと実際物語が描くものはただの苦痛 きつい人は結構きつい映画なんじゃないかなこれ……

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