アムステルダムでフェルメール展を見てきた!感想をぽちぽちしていこう…

37枚現存するとされる(諸説あり)中の27枚が一つの展覧会に集結するという奇跡。本当は真珠の耳飾りの少女も展示されていたけど、ひと足先にマウリッツハイスに帰ってしまったみたい。それでもすごいし、これでわたしはあと3枚見れば一応今見れるものはコンプリートできる。

展覧会の最初の区画が、この窓の演出から始まるのがまずすごく良かった…!そうなんですよね、左側に窓、差し込む光、ちょっとした奥行き。

絵の展示はまず風景画から。フェルメールの風景画は特に数が少なくて、この“デルフトの眺望”はいわゆる名作に数えられている一枚…なんだけど、実はこの絵は前に見たことがある。その時は全然ピンと来なかったのに、今日見たらその緻密さに本当に驚いた。当時のわたしの目はどんな節穴だったんだ…。

手前に立ち止まっている2人の女性のうち、1人はミルクメイドと同じ色合わせの服装で、同時期の作品あることを示しているとのこと。他の作品が基本的には時系列に並ぶ中で、そこに触れる解説はとてもわかりやすくてありがたかった。

続けて初期の作品。案外宗教モチーフが多いので少し驚く(あまりそういったイメージはなかったので)。

中でもこの東京の国立西洋美術館から来ている“聖プラクセディス”は真贋がはっきりしない&模写と言われるのでどうなのかと思いきや、この服の布地の描かれ方が素晴らしくて長いことじっと見つめてしまった。織られていることが明確にわかる。また東京に戻ったら見に行こう〜

そして室内画に移行していく。修復後に日本にも来ていた(のに見に行かなかった)“窓辺で手紙を読む女”。

人物や周辺の描写が繊細で特に好きな作品の一つだなと感じた。鑑賞者の想像をかき立てるのは手紙の内容だったり彼女の心情だったり、はたまた窓の向こうの景色だったり。絵の中の奥行き以上の奥行きがあるように思えた。

あとは今回の展覧会のポスターモチーフの一つになっている“女と召使”。ここでもやはり手紙が出てくる。

ポスターでは女主人のアップが使われていて、本当にフェルメールの真髄がわかりやすく見える部分だな、と素人考えだけど思う光の捉え方。

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もちろんミルクメイド、地理学者、信仰の寓意などなども素晴らしくよかったのですが、直感でいいな!と思ったのがこの“紳士とワインを飲む女”。

なんとなく構図として周縁部が余白のように感じられるけど、そこにある空気を照らす光が余白を空間たらしめているように思えた。普段はレンブラントが好きで、背景が暗く塗り潰された作品に見慣れているからそう感じたのではないかと思っている…。

6月までの会期中のチケットは2月に全て完売してしまったということで、1月末にふと思い出してチケットを買った自分のファインプレーに拍手👏来られて良かったです。常設の好きな作品たちもまた見られてそれも嬉しかった。また来るよアムステルダム…!

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