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私が初めて有吉作品に触れたの、
『華岡青洲の妻』がきっかけだったかな?
私が読み始めたとたんに、たまたまNHKがドラマ化したんだよね。
和久井映見主演で。谷原章介が夫役で、ああこの外側は理想の存在で、でも存在自体が歪んでいることを思わせる演技、絶妙……と思ったものだ。

「世界で初めての麻酔薬を成功させた医師、その背後には妻と母の献身があった」
という美談を反転させ、家制度のなかで功績を競い合う女たちの分断と葛藤をまるでそこにいるかのように、描く。
やや「嫁と姑の争い!こわい!」と消費されてしまいがちな作品でもあるけど、
むしろそのありきたりの物語の枠組みに乗っかって逆手にとっていたのだろう。

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