夏のホラー佐真 再掲
フィジカルで怪異に勝つまι″まちゃんも引き続き妄想したいけど、やっぱりここは佐はんに出張っていただきたく。 声の掠れた髪の長い女にストーカーされてるまι″まちゃん、佐はんの新たな部下かと思ったら違うらしい。しかもだんだん付いてくる距離が近付いている気がする。流石に不気味になったまι″まちゃんは振り切ろうとするが全然振り切れない。そこで気付く。 ーーこの距離で掠れた声なんて聞こえるわけないのに。 そして目が合った。血のように赤い目だった。背筋に怖気が走って動けなくなるまι″まちゃん。近づいてくる女。 このまま捕まったらどうなってしまうのか? 蝋の様に青白い腕がまι″まちゃんに触れようとした時、バン破裂する音がしてまι″まちゃんは目を反射的に閉じていた。 「あれ?当たったと思ったんだけどなぁ」 恐る恐る目を開けると、銃口をこちらにーー女?のいたほうに向けた佐はんが首を傾げていた。 「何惚けてんだよまι″まちゃん」 「何?今の。お前、何に首突っ込んでる?」 ーー血塗れで顔も見えない奴に追いかけられるなんてさ。 それからは何も起きてない。あれは誰…いや、一体、「何」だったんだ?