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人生という名の舞台 

あした、大学2年生、19歳の春に知り合った7つ上の役者さんーー演劇のおねーさんの芝居を見に行く。KAAT。久々に連絡があり、誘われたのだった。

五反田のゲンロンカフェでスタッフをしていた演劇のおねーさんと知り合った2013年の僕は、初めての東京での暮らし、大学生活に打ちのめされて鬱状態になり、やっと回復し始めた頃だった。

東京の歩きこなし方はおねーさんが教えてくれた。五反田に始まり、阿佐ヶ谷、北品川、渋谷、砧の世田谷美術館.......素敵な場所をたくさん教わった。当然のように猛烈に恋をした。おねーさんは誰とも恋をするつもりはないのだと言って断った。それでもこうして、時々連絡が来る。

自分が東京を舞台に、10年後も生きているとは想像だにしなかった。おねーさんはまだ小劇場演劇の最前線で戦い続けていた。

僕自身も、不本意なこともあるし、心理的肉体的な不調を経験することもあるけど、どうにかやっている。19歳の不安なあの頃より、いくぶんか頑丈にもなった。忘れられない悲しいお別れもあったけど、素敵なパートナーにも巡り会えた。

でも、だからこそ、けじめはつけなくてはならないと思う。演劇のおねーさんの芝居を観に行くのは、少なくともひとりでは、明日が最後になるだろう。

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