少し時間があるので、駅前の喫茶店で涼んでいた。東京に出てきた18歳の夏、バーンアウトで大うつスパイラルに迷い込み始めていた頃によく訪ねていた喫茶店だ。あの頃は漠然と20代で自分の人生終わると思っていたし、続くことが怖かったな。しんどいけどようやっとるな。

友人の結婚式場までは僕が昔住んでいた家のそばを通る。改めて街並みを眺めてみて、東急ストア以外はひたすらお洒落なお店ばかりだ。ゆっくり歩きたい街だ。でも山奥から出てきて社会のことも東京のことも何も分からない18歳が住む街ではなかったよな、といま改めて思う。父も母も東京のこと何も知らなかったんだよな。