小学生で地元開催された愛知万博を経験した僕にとって、万国博覧会はオリンピックや様々な国際的スポーツ大会よりも思い入れが強い。戦後、日本各地で博覧会跡地が動物園に変わっていったことも関心を深める理由につながっている(愛知万博跡地はジブリパークになってしまったが……)。大学時代に吉見俊哉先生の『万博と戦後日本』を読み、この国際イベントが楽しいだけじゃなく、内政、外政それぞれの思惑が渦巻く坩堝であることも理解している。
それだけに、大阪万博がいまこの時代においてどう再解釈され、その「夢のあとさき」が何をもたらすかについてはちょっと注目している。