『アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)』ダニエル・キイス
『アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)』ダニエル・キイス
前から聞いたことはあって気になってた。 中盤からは予想以上にSFだった。人並みになるのかと思ったら、人並み外れた天才になった。そこまでバッドエンドではなかった。むしろ、パン屋の友人たちが受け入れてくれたのが予想外だった。良かった……。しかし読んでて辛い部分も多かった。ハッピーエンドとは言い難いが、救いのないエンディングではなかったことは良かった。 主人公よりもむしろ、周囲の人物の描写が印象的。個性が立っていて、とても人間的で、憎めない。場面によっては悪役的に振る舞うこともあるが、根本的には良いヤツばかり。
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文字数減らす前の感想
前から聞いたことはあって気になってた。事前情報は「知的障害のある主人公が、賢くなって、もとに戻る話」程度。映画「レナードの朝」みたいなイメージだった(昔ちょっと見ただけなのでほとんど記憶にはない)。 中盤からは予想以上にSFだった。人並みになるのかと思ったら、人並み外れた天才になった。アルジャーノンが攻撃性を示したような描写があったので、主人公も攻撃的になって破滅するのかと思ったら、そこまでバッドエンドではなかった。むしろ、パン屋の友人たちが受け入れてくれたのが予想外だった。良かったね……。しかし読んでて辛い部分も多かった。ハッピーエンドとは言い難いが、救いのないエンディングではなかったことは良かった。 主人公よりもむしろ、周囲の人物の描写が印象的。個性が立っていて、とても人間的で、憎めない。場面によっては悪役的に振る舞うこともあるが、根本的には良いヤツばかり。このあたりもこの作品の魅力だろう。