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ハン・ガン(斎藤真理子訳)『すべての、白いものたちの』(河出文庫)
読了しました。
痛切。痛切という言葉が最もふさわしい。
痛いくらいに鋭い言葉で綴られた、散文詩であり小説。
描かれているのは、生きることに対する苦痛。そして、出来事の因果関係をたどっていくと、自分が今ここにある理由が、何か大きな誰かの不幸だったりする。そういうことに対する苦しさ。
あんまり切実なので、気持ちが落ちている人にはおすすめしません。
強く推薦するけれど、軽々しくおすすめできない。そういう小説でした。傑作。

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