オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』
読了しました!
11世紀ごろのペルシアで活躍したムスリムによる四行詩集です。しかし、それらの言葉から想像される様なものとは、大きく異なるものです。あえて言えば、今Twitterに溢れている様な嘆きに近い。生まれたことを悔やみ、生の無意味さに苦悶し、酒に救いを求める。11世紀のペルシアの哲人による反出生主義限界Twitter文学、なんて言葉も思い浮かんでしまいます。
昔の偉い人が、今の庶民の様なことを言っている。
しかし、本当は「逆」なのです。大昔ではよほどの知恵者でしか気がつかなかった真理を、現代の大衆は情報として流し込まれている。
我々は、情報の渦の中で、身の丈に合わない真実を飲み込まされ続けているのかもしれません。そりゃ、みんな苦悶して当たり前です。
しかし、いまさら技術は退化しません。元の時代には戻れない。なら、どうすればいいのか…その答えは、私にはまだ分かりません。それを認識できました。