関心領域
この映画見た人みんな同じ感想だろうけど音が仕事しすぎ。映画館で見る価値あるけど音響効果が良いからこそ映画館で見るのをおすすめできない作品でもある。
序盤でルドルフが何か重要そうな電話をしてるシーンの内容が「ライラックの枝を丁重に扱え」で、そこでもうこの作品が何を伝えたいのかなんとなく理解したけどもそのあともずっときつかった。
彼らが関心を持つのは収容所の景観、庭園の植栽、毛皮のコートや歯磨き粉の中に隠されたダイヤの指輪であって、塀の中で何が起こっているか毛皮のコートやダイヤの指輪の元の持ち主がどうなったかには一貫して無関心(正確には収容所での"処理"の効率性・生産性には気を配ってはいたが)。
ヘス夫妻以外の登場人物(夫妻の母、使用人、子どもたち)は何かしら環境に違和感やストレスを感じている描写はあったものの夫妻に関しては本当に収容所の音も臭いも感じていないのか?ってくらい無関心で怖かった。