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Parini Shroff "The Bandit Queens"
インドの村でクズ夫に去られた妻が、違うっつってんのにみんなから夫を殺したんだと思われてて、でもそのおかげで誰も彼女を脅したりコントロールしようとしたり再婚させようとしたりしないので、意外とメリット大きい…と思ってたら、別のクズ夫に悩まされてる妻たちが次々夫殺しを依頼してくる、というような話らしく、次々レヴューも出てておもしろそう!と思ったら、また3月刊行予定の本だった。マジで欧米出版業界の先出しカルチャーなんなの?
そして待ってたら邦訳出そうではあるなって思ってるんだけどどうかな!?

Parini Shroff "The Bandit Queens" なぜかUSアマゾンでは普通に売ってて(検索してもヒットしないけど日本アマゾンでも買えるらしい。なんなん)、読みはじめた。
Geetaはクズ夫が失踪してから「彼女が殺したんだろう」と思われ、失踪直後には親しかった親戚からひどい仕打ちを受け、今も村では遠まきにされ、かといって都合のいい時だけ利用されるし、その理不尽さはなんというか①たぶん世界共通の人間のみみっちさや醜さとして、②殊にアジアにおける封建的家父長制の発露として、わかりみのあるものでもある。
そしてその中で彼女は生きていく知恵として他者と必要以上に関わらないようにしているが、Farahの頼みごとを断り追い返した直後に、彼女を引き止めておしゃべりして、互いの体験を語り合いたいという衝動に駆られるというの、苦くて最高じゃん…。
また、タイトルにもなっている「盗賊の女王」プーラン・デーヴィーをロールモデルとしてというか偶像化して、自分のしんどい境遇を楽しむようにした、というくだりも苦いポジティヴさで、マジでこの世はクソだが良い…

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