ちなみに仏領アルジェリア独立と言えば、独立反対派の秘密組織OASがフリーランスの暗殺者を雇ってド・ゴール暗殺を企てる、フレデリック・フォーサイスの『ジャッカルの日』というめっちゃ面白いサスペンス小説がある。実際にOASが企てたド・ゴール暗殺未遂事件(前述の評伝でも紹介されている)を下敷きにした作品で、映画化作品も非常によく出来ている。暗殺者ジャッカルが調達する偽装狙撃銃がまたかっこいいのよ。w

スレッドを表示

佐藤賢一『シャルル・ドゥ・ゴール』(角川ソフィア文庫)読了。少し前に購入して積んであった本。
最近のフランスで、アルジェリア移民系の少年が警官に射殺されたことに端を発する暴動が収まる様子を見せない中で、フランスーアルジェリア関係史の最大の画期であるアルジェリア独立を巡る政治的騒乱の、一方の立役者の評伝をこのタイミングで読むのは、妙にタイムリーな読書体験ではある。
ただし本書はあくまでもド・ゴールの評伝をなるべくコンパクトにまとめる方向性で、歴史的背景についてはド・ゴールの政治人生を把握するための最低限の記述にとどめられており、仏領アルジェリアの歴史的経緯についてもさらっと触れられている程度。

kadokawa.co.jp/product/3222070

Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。