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Twitterでまた叩かれの対象となっている、佐藤可士和デザインの公衆トイレ。セブンカフェとは問題の質が異なる。現場を見るか、せめて背景を調べてからにしてほしい。下記のリンクに図面と詳細がある。

jp.toto.com/com-et/jirei/2218/

恵比寿駅西口の公衆トイレは裏に回れば、ちゃんと入口がある。今の形になる2021年以前はごく平凡なトイレだった(写真右。昔はもっと汚く臭かった)のを、デザインによって明るく安全なイメージに作り変えた。入口を裏に設けたのは、インクルーシブで誰でも入れるようにするため。サイン/ピクトグラム云々以前に、建物自体がメッセージになっている。

ただし、問題はそれとは別にあって、全体で5つの個室しかないので入りにくい。インクルーシブな配慮が逆に使う人を選んでしまうことにもつながりかねない。このTHE TOKYO TOILETという(著名デザイナーを起用して渋谷区で展開されている公衆トイレのリニューアル)プロジェクト全体がそんな印象。少し前に話題になった「透明トイレ」も同じプロジェクト。

だとしても、本来発注側が負うべき問題が、こういう時に限って一人のデザイナーに押し付けられるのは、有名税だからで済ませていい話なのだろうか。

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