ゲ謎ネタバレ
作品を通してそれを肯定、助長させる意図があるわけではないことがわかる上での作品内で不当で最悪な扱いを受けている人間の描写が好きなので沙代さんの下りも良かった。
小さな村のクソ狭い世界しか知らなくて、それでも自分が不当な扱いを受けているのがわかっていて、抜け出したいし助けてほしくて打算込みで人のことを好いて縋って、相手が本気じゃないのをわかりながらも期待して、知られたくなかった醜悪な事実も結局知られて絶望して、せめて目の前で死ぬことで相手に傷を付けて復讐をしようとしたのにその人は記憶を失ってしまった。あまりにもやりきれなくて可哀想でしんどかった。
ゲ謎ネタバレ
沙代さんとのファーストコンタクトでの下駄の鼻緒を治すシーン大好き。流れるようにハンカチを割いて膝を地面に付いて「そのままでは辛いでしょうから足をこちらに(自分の足の上)肩もお貸しします」ってするのかっこ良すぎるでしょ、女性の扱いに慣れていたり目的のためになりふり構わないところがあるのが伺えてあそこだけでも水木さんのこと大好きになっちゃう。あの行動は9割9分打算だろうに残りの少しに優しさや本来の善良さもあるだろうところ本当にずるい人だよ。
今思い返すと葬式で一族皆集まっているときに一人であんなところにいたの不自然だから、人目が少ない時を見計らって逃げ出そうとしていたのかな。そんなタイミングで鼻緒は切れるし水木さんに出会っちゃうのそういう運命だったとか言いようが無くて可哀想で切ないね