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「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」
パナソニック汐留美術館
2022年10月29日(土)〜12月18日(日) 

パナソニック汐留美術館に行ってきた。

日本美術(江戸絵画)の先人が描いてきた表現は現代にどのような系譜で伝わり続けたのか?
図像がどのように継承されてきたのか?
表現の背景や引用の構造は?
こんな視点で鑑賞してきた。

(大学では日本画専攻でしたけど、学び尽くせるわけもなく、知りたい姿勢は趣味のような実益のような)

神坂雪佳の活躍した時代は明治~昭和期になるので、日本美術のとりわけ琳派の表現を近代から現代に橋渡しするような存在として見ることができとてもいい展示でした。

あまりにデザイン性が高くて古びることを知らない…
素敵が詰まってる…
お洒落…!

個人的には《金魚玉図》がとても好きだった。
シノブが添えられ「描き表装」はよしずに見立てられていて、軒から見上げているかのような構図。
細部に至るまでお洒落の塊。

panasonic.co.jp/ls/museum/





「ヴァロットン─黒と白」
三菱一号館美術館
2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日)

三菱一号館美術館に行ってきた。

最近版画をはじめたのもあってとても楽しみしていた展示。
渋くて作品点数にボリュームあり良い展示だった。

ヴァロットンといえば、ナビ派の画家で油彩の作品のイメージだった。
一見のどか風景に少し不安や胸騒ぎを感じるような…という感じ。
色彩も印象的だったので、白と黒で構成された版画に最初ピンとこなかった(正直に言うと)
私は色彩に即効性を感じやすいので、興味が遅れてくる感じだったので。不勉強もあり…。

版画は構図や構成の妙が強調されていて、発見が多かった。
輪郭線の捉え方や明暗の捉え方、視線を誘導する巧みな構図。白と黒のコントラスト。
紙の質感や刷られたわずかな滲みが感じられるのは直に見ることでしか味わえないよね。
個人的にはヴァロットンの故郷スイスの山の風景の作品が好きだった。

(続)

mimt.jp/vallotton2/





「鎌倉文学館」
特別展 没後35年「澁澤龍彦『高丘親王航海記』」
10/2~12/23

鎌倉文学館に行ってきた。
(2023年3月27日から大規模な修繕のために4年ほど休館になるそうだ)

「高丘親王航海記」に関心があり、この機会に訪れてみたかった。

鎌倉文学館の展示、激渋でよかった!

物語など展示に理解を進めてから見に行ったので、面白さは倍増。
澁澤龍彦のインプットからアウトプットの様子の一部が窺い知れるようでとても新鮮。
膨大な知識、資料、自身の背景から、
イメージの導き出し(?)
抽出して物語を生成する感じ(?)
なのだろうか。
良い(不安な語彙力)

原作を読み、近藤ようこ先生のコミカライズを読み、鎌倉文学館のYouTubeの配信イベントの特別関連講文学講座も視聴。

近藤ようこ先生の原画の展示もあり、とても感動した。
(ファンなので!)







(かっこが多い!)

子供世界のトレンドを反映してる付録も興味深い。
もう子供じゃないけど組み立てたいもん。

あとは小学館の学年誌から歴史が垣間見えてそこもよかった。

展示最後の創刊の大正15年からの現在に至るまでの膨大な一覧があり、
第二次大戦の影響に思わず注目してしまった。
戦意高揚的なモチーフが登場しはじめ、
転げ落ちるように戦局が悪化し児童誌にも影を落としていく様子が恐ろしかった。

展示帰りに教文館に寄り購入。
もう少し咀嚼しよ。
色彩感覚に妙な親近感あるんだよな。
(こうやってコメントみたいに、話の続きを書くのはありなのかしら?ちょっとやってみる。)





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