“顕神の夢 ─幻視の表現者─ 村山槐多、関根正二から現代まで”
に行ってきた。

会場:川崎市岡本太郎美術館

会期: 2023年4/29〜6/25

https://www.taromuseum.jp/exhibition.html

撮影禁止の展示でしたので、今回画像は常設のTAROで。

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……今までモダニズムの尺度により零れ落ち、また、十分に評価されなかった作品に光をあてます。また、すでに評価が定まった近代の作品や、批評の機会を待つ現代の作品を、新たな、いわば「霊性の尺度」でもって測りなおすことにより、それらがもつ豊かな力を再発見、再認識する試みです。(展覧会の案内から抜粋)
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現在ある評価の尺度から画角を変えて、作品の再発見、再認識をすることについて、それについて考えていくことに興味があるし、その「零れ落ちたもの」に脚光が当たることになにか希望のようなものを見出せるのではないかな、と個人的な想いはあった。
価値観をひねることで見えてくる事柄もあるかもしれないと考えていたので見たかった展示だった。

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とりあえず今回の目当ての一つは牧島如鳩 《魚籃観音像》だった。
福島県いわき市の小名浜漁協所蔵だったこの作品は、東日本大震災の二年前に足利市美術館に寄託され、もしかしたら被災していたかも知れない作品らしい。
不漁に悩む地元漁師の依頼により描かれた《魚籃観音像》は、トラックの荷台にのせて町を練り歩き、以後港では大漁が続いたとか…。
伝説の絵じゃん。
もっと色々言いたいことがあるこの作品、神道、仏教、キリスト教、なんか土着の観念、あらゆる信仰が凝縮されていて一歩間違えば目を逸らしてしまいたくなるほど。ヤバい絵。でも死ぬほど本気でみなぎってて目を離せない。
この展示にはぴったりの作品だったかもしれない。
牧島如鳩についての参考

https://www.tokyo-np.co.jp/article/44104

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あらゆる意味で早く行けばよかった展示。
珍しいテーマの展示だったこと、あまり紹介されてこなかった作家が多かったこと、それを知るにはもう少し手引きが欲しかったので、チラシも手に入らず図録も売り切れだったのは痛かった。
最近、最終日近くにチラシも図録も売り切れているパターンが多いように感じる。
同じ入館料でもだいぶサービスを受けられない印象…。
気になる展示は早く行くべし、がマイルールになりそう。
太郎美術館の最新情報、なぜか相性が悪いみたいでキャッチできなくて、展示替えの内容や臨時休館や図録の完売など知れなくて悲しかった。顕現の夢の展示テーマじゃないけど、私はこの展示の霊性に阻まれたのかも。なんか悔しい。

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岡本太郎美術館に行ってきました。
目当ては企画展の「顕神の夢」


QT: misskey.soda-net.com/notes/9ge
[参照]

 
“顕神の夢 ─幻視の表現者─ 村山槐多、関根正二から現代まで” に行ってきた。 会場:川崎市岡本太郎美術館 会期: 2023年4/29〜6/25 https://www.taromuseum.jp/exhibition.html 撮影禁止の展示でしたので、今回画像は常設のTAROで。...
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