映画『ボルサリーノ 』(1970)
冒頭1,2分の長回しがシンプルだけど才気にあふれててうぉお!?てなった
字にしたところで見てない人にはなんのこっちゃ分からないだろうけどメモ
カメラは建物の入り口を斜め横から撮っている
洛中洛外図のような鳥瞰視点をもっと地面に近づけて、対象に寄った感じ
建物の前を通る歩道が、画面奥から手前の向かって右下へと通っている
建物から男が出て来、歩道をこちらに向かって歩きだす
歩く男に合わせてカメラが後退し、男が常に画面のほぼ中央にとらえられている
カメラが後退するにつれ、建物の角でこちらに背を向けて直立する2人の男が画面右下に見えてくる
歩いてきた男が2人の前で立ち止まり挨拶をかわす
3人そろって建物沿いに画面右側へと歩く
カメラも追う
3人は停めてある車に乗り込む
ここまでカット割りなし
建物や歩道、人物の動線など直線が強調された撮り方で、とても印象に残った
でも以降は割とオーソドックスな作りだった
主人公2人の関係性はとてもよかった
仲間意識で結ばれつつも、いつ敵対するとも限らないほのかな緊張感が漂う
それだけに時折お互いへ向ける笑顔がたまらん