映画『ジュディ 虹の彼方に』(2019) 

ジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画。当人のことはあまり知らない。オズの魔法使いに出てたことと、未成年のうちから半ば強制的に薬物を使用させられていたことぐらい。

薬物と酒に浸かって心身がぼろぼろの状態でも、ステージに上がれば歌唱力と華やかな振る舞いで客を魅了する。落ち目になってなおそれをできてしまう才能をもっていたことが、この人にとって救いであり悲劇でもあったんだと思った。
才能がなければどこかの時点で表舞台から去り、ひっそりと暮らす人生もあったかもしれないし、そもそも業界に関わることもなかっただろうし。
プライベートがトラブル続きでも、ステージ上では客が喝采と声援を送ってくれる。「客との間に生まれる愛を『まだ』信じている」というセリフが痛々しい。薬物だけでなく、ショービジネスそのものにも依存し(させられ)てたんだと思う。

主演の人はとてもよかった。歌も吹替なしで歌っていたらしい。あとピアノの人もよかった。

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読み返すと普段以上に映画レビュー的な記述がないけど(そんなの書く義務も技量もないけど)、演出や演技の介在自体を意識させないぐらいそれらが優れていたんだろう多分

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