映画『カウボーイ』(1958) ※ネタバレ
牛追いが数百頭の牛を遠方まで連れていく話
牛追いの仕事そのものに焦点を当てていて、ガンアクションなどはほぼない
途中先住民に襲われたりもするけど、あくまでドラマを進展させるための仕掛けという感じ
クライマックスは列車のなかで倒れた牛をがんばって起こす作業という渋さ
(役者が密集する牛に踏まれたり、角が当たったりする可能性もあるからそれなりに危ない撮影ではあったんだろうけど)
でも普通の西部劇ではあまり描かれないシーンも多くてけっこうおもしろかった
牛の売買の様子とか、ピラミッドのように高く積まれた牧草の山とか
チャップス(こういうの https://www.amazon.co.jp/dp/B0C92VMGGF )ってああやって着けるんだ…とか
数百頭の牛を、迷路のような柵を通らせて少しずつ列車に乗せていくシーンもあった
あとは、乗馬で尻にできた擦り傷にはウイスキーと塩水を混ぜて塗るとか(皮が厚くなるらしい。本当かは知らない)
途中、カウボーイたちが毒蛇を使ってふざけていて、そばにいた1人が噛まれて死ぬ
すごく間抜けな死にざまだし、蛇で遊んでた連中は責められて当然な気もするけど、リーダーはとくに咎めもせず、遺体を埋葬した後に「なぜ死んだかはどうでもいいことだ」などと真剣な表情で言う
理解に苦しんだけど、先住民とのいさかいや落馬など死がそれだけ身近にある職業だったのかもしれないと思った