映画『トム・ヤム・クン!』(2005)
RRRのあと無性に見たくなってアクションパートだけ見た
やっぱすげえ
CG・ワイヤー・スタント・早回し不使用&リアルヒッティングを謳っていたトニージャー映画のひとつ(ワイヤーはちょっとだけ使ってるんじゃないか?と本作を見た武術指導の先生が何かに書いていた)
アクションパートは完全にトニーの動きを見せることだけに割り切って撮ってるから、映画としての見栄えはない分とにかく見やすい
スピード感のあるカット割りも凝った画角も派手な特殊効果もない代わりに、トニーのとんでもないバネ&スピードと動きの美しさが余すところなくとらえられてる
これが至高のものとしてあるせいで、一連の動きの途中でやたらカットを割る格闘アクション映画は「見づらいなあ」と思ってしまう
もっともこういう撮り方に耐えられるアクション俳優はほとんどいないのだろうけど
しかし今見ても盛り込まれた動きのアイデアの数がとんでもない
アクション映画における蹴りと立ち関節技のバリエーションって、マッハ!とこの映画でほぼ出尽くしたんじゃないかと
なお劇映画としての出来はよくないです