初めてしたバイトは建設用地の地質調査だった
棒(たぶん先端がスクリュー状になってる)を回して地中に挿入し、先端まで入ったら棒を継ぎ足してまた回すの繰り返し
回転数と到達深度で硬さを調べるみたいなやつ
その棒の回し方が、両側に付けたハンドルを胸の前でつかんで棒の周りをぐるぐる歩くという古代ローマの奴隷のようなフォームで
https://togetter.com/li/1339759
まさにこれ、これを棒1本あたり2人でやる
平成の日本にこんな分かりやすい(見かけ上の)奴隷労働あるんだ、と心の中で笑った記憶
働くことは駒になることという労働観を最初に植え付けられたのは良かったのか悪かったのか
炎天下で体力的にはハードだったけどしっかり休憩させてくれたし(させないと死んじゃうから)、何も考えなくていいしミスもしようがないし、10日間ぐらいのバイトが終わった後もそのメンバーで何度か遊びに行ったぐらいには結束が強まったしいい思い出でしかない
人権がそれなりに尊重された奴隷(それを奴隷と呼ぶかはともかく)はやってて心地よいというのが人間というもののややこしい仕様なんだろうな
権利という概念が存在しない他の社会的動物ならそれがもっとも効率的なのだろうし、だからこそ人間をそちらに近づけたい人が一定数いるんだろう