映画『クルーレス』(1995) ※微ネタバレ
※ストーリー展開にはふれてない。一部シーンへの具体的な言及はあり
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古典文学の翻案らしい。未読。
楽しかった。すべてが軽いのが心地よかった。もちろん軽い=雑ということではない。
主人公が高校生活を謳歌する様子も、悩みも、そこからの成長も、軽いタッチで戯画的に描かれてた(自分はそう感じた)。
少なくとも、十代特有の痛切さが見る側に刺さってくるような青春映画とは明らかに違う描き方。
ハリウッド製のコメディって、特にブラックな作風じゃなくてもこういうある種シニカルな視点が共通してると思う。
すべてを均質にポップに描いて、特定の感情には深入りしない/させない感じの。でもその一歩引いた描き方のおかげで、同世代意識がなくても見やすくなっているところはあると思う。
裕福な主人公が唐突に慈善活動を始めるあたりは米国のセレブリティへの皮肉なのかな?とも思った。そんなに意地悪な描き方はしてなかったから分からないけど。