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『追跡』(1947) ※ネタバレ 

西部劇としては異質
最終盤まで沈鬱な雰囲気で、サスペンス要素もある
主人公は深刻なトラウマを抱えた人物で、時折起こるフラッシュバックが映像的に表現される
この時代にトラウマをここまで真っ向から扱った映画ってそんなに多くないんじゃ

巨大な岩山をバックに馬を走らせるオープニングから目を引く
なお映画の最後のシーンも同じ岩山で、映像的には円環を成している
ただしオープニングではその場所でトラウマの原因となる出来事が起こっているのに対し、エンディングではそこから立ち去る主人公たちの姿がトラウマからの解放を象徴している
同じロケーションでも、観客の抱く感情は正反対になる

主人公の内面や鬱々とした展開を反映させてか、夜のシーンが非常に多い
月夜のシーンは陰影のくっきりしたモノクロ映像がきれいだった

音楽の使い方も工夫されてた
序盤に兄弟が仲良く歌っていた「ロンドンデリーの歌」(ハモリが完璧でちょっと笑った)が、家族が憎みあうようになった後に短調にアレンジされて再登場したり
結婚式で流れる結婚行進曲は不穏な感じのアレンジで、新婚の両者が抱えている思惑が表現されてた

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