「モンスター・スタディ」という心理学実験のドキュメンタリーを見た ※胸糞 

吃音の原因究明の一環として、孤児を利用して行われた実験

吃音のない子どもの些細な言葉のつっかえなどを大人が「それは吃音だ」と指摘し、自分は吃音だと意識させることで、実際に吃音を引き起こせるかを調べるもの

結果、何人かの子どもが吃音になったそうだ
(ただし、これは吃音であるとの指摘によって発話自体に対する拒否感が生じ、それが間接的に作用した結果と考えられており、この学説は現在は否定されている、というようなことを研究者の人が言っていた)

吃音にはならなかったものの、喋ることを忌避するようになった子どもや、異常行動に走る子どももいたそうだ
当時この実験の目的は子どもや保護者には知らされず、実験そのものの詳細も隠蔽された

吃音になってしまった子どもの一人は様々なことに消極的になり、夢もあきらめたそうだ
90歳を越えたその人が取材に応じていた
平時はコントロールできるが、感情の高ぶりなどによって吃音が出るらしい
言葉につかえたとき、インタビュアーに謝っていた
(このとき、実験時に教えられた吃音を抑える方法を今もなかば無意識に行っているようだ、と研究者が指摘していた)

なお、孤児院の子どもを利用した実験は当時は珍しくなかったらしい

フォロー

「野蛮な時代だったんですねえ」と、現代を生きる自分とこの史実を切断し、自らを守ることもできる 

でもそれ嫌い

今現在の我々の所業を50年後の人が見て「令和って糞みたいな時代だったんですね」と言われることは普通にあり得るわけで

番組でも、2014年に実施寸前で中止になった、モンスター・スタディに劣らず非人道的なニュージーランドの実験を紹介していた

日本にしたって、構造的な不平等や人権侵害などの指摘・報告は(そのすべてが的を射てるかはさておき)毎月毎週のようになされているのだし

コロナ禍でのあれこれによる一番大きな学びは、自分含め人間ってたぶん100年前と同じぐらいバカだよね、ということだった

1000年前でも同じだし、1000年後も同じなんだろうたぶん

関係ないけど「昭和はこんなにやばかった」的コンテンツへの嫌悪感もこういう意識と同根なんだろうなと思ってる
まあ自分は和暦でいうと昭和期・平成初期あたりの大衆文化が好きだから(どちらかというと欧米寄りだけど)、余計にそう思うのかもしれないけど

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。